アメリカにおいてはちょっと特殊

アメリカにおいてはちょっと特殊

その始まりはやはりイギリスから

では実際にこうしたライセンシングという商品に対しての考え方が出始めたのはいつの頃からかというと、その歴史は産業革命が巻き起こったことでそれまでに存在しなかった新しい技術を開発し、まさに世界最先端への道のりを着実に歩いていた近代のイギリスまで遡って話をすることになる。この頃は丁度発明ブームとなっており、とにかくそこら中に『職業:開発者』といった肩書きを持っている人間が山ほどいたということだ。発明ブームなる物が盛んに行なわれ、イギリス国内はもちろん、各ヨーロッパ諸国にもそうした機運が高まっていた時代でもある。

そんな時代の折、ヨーロッパ諸国から植民地として利用されていたアメリカが正式に独立してから1世紀ほどの時間が過ぎた頃、アメリカ国内ではライセンシングに対する概念が発達していた時期でもあり、その中で生み出された商品も数多くある。特にライセンシングという契約上の権利において用いられるコミックなどについても、国内では権利を巡ってそれなりに動きがあった。中でもコミックが発展したことで大きな関係が形成されるようになる。

ここからはライセンシングについて、アメリカを舞台にして考察をしていこう。

著作権侵害してませんか?

1900年代初頭から中期にかけて

商品のライセンシングという考え方が広がり始めたのは1900年代初め頃のこと、この頃にちょっとした試みを持ってして購買層を増やそうとする動きを見せていたメディア媒体があった。それは新聞で、字しかないためにどうしても読みづらいという人がいる事を考えて、深部に対して根付いているお堅いイメージを和らげるためにコミックを載せるという動きが示される。アメリカでのライセンシングという考え方が出始めたのが丁度この頃だ、というのもこのコミックを新聞に載せるという試作が見事に好評を博し、その後の売上貢献を実現させることに成功したのだ。

そうした中で漫画に登場していたキャラクターを初めて商標とした目玉商品として販売した企業が出てきたことによって、それまでになかった新しいビジネススタイルを確立させることに成功する。その後『チャーリー・チャップリン』といった有名人などに指示が集まり始めると、漫画キャラクターとして商品化されたものとの強力タッグでまた一味違った商品の開発に成功する。そしてこの頃、ようやくウォルト・ディズニーにライセンシング権利が認められるようになり、さらに映画などで実際に活躍する役者などもライセンス化されるようされていった。

この当時、まだライセンスビジネスというものがどれ程の経済効果をもたらすかまではやはり未知数だったのだろう、この当時もちろんライセンス化されていながらウォルトディズニーで開発されたミッキーマウスという名のネズミを利用したノートの開発なども行われていた。その頃の契約料として支払われた金額が『300ドル』という、今では絶対にそんな低価格で利用することはできないほど安価で契約していたという。それからの展開を考えれば世界最大の夢と希望という名のドリームランドとなり、最近の話では少女が雪の国の女王と繰り広げる物語が日本としても興行収入歴代トップ3に食い込むほどの大ヒットを見せることになる。出来始めたばかりだからこその契約料だったが、こうした取り組みによってライセンスビジネスというものがいかにして収益を挙げられるのかを徐々に認知する人が出てくるようになる。

注目され始めたライセンスビジネス

具体的に注目を浴びるようになるのは1930年代頃のこと、この頃にはミッキーマウス意外にも人気を博していたアメリカ発のキャラクターがたくさん存在していた。抜粋してみると、

  • ポパイ
  • バッグス・バニー
  • トムとジェリー
  • キャスパー

といったキャラクターが30年代以降になってからもアメリカ国内で高い人気を生み出すことになる。ここであげたキャラクターのことを知らないと答える人は中々いないだろう。筆者としても幼少期はこれらのキャラクターの作品を録画したビデオを見て育ったものだ、日本人としても非常に高い人気を誇っているこれらのキャラクターに関するライセンスビジネスは、後にとてつもない利益を上げることになるなど爆発的なヒットを繰り出すことになる。

こうしたキャラクターたちが浸透したのも1940年代頃にテレビが登場し、各家庭にまで普及した事が一番大きな要因でもある。今までになかった誰でも楽しむことが出来る娯楽としてテレビはアメリカや日本、その他の国々でも輸入されてはかじりつく人々が急増していった。お国柄の特性という問題もあるが、この当時の事を考えるとアメリカのアニメーション技術レベルで見ればその頃の最先端を行っていたことだろう。

またアニメのキャラだけでなく、ファッションデザイナーとして活躍していたラルフ・ローレンを始めとした有名デザイナー達も市場においてライセンス化されたブランドによって、市場においても、ファッション業界という枠の中でも独自の地位を築き上げることに成功するのだった。

ライセンスについてもっと知る

一大事業と成し得たライセンスビジネス

その後の歴史においても映画作品として世界的に大ヒットしたスターウォーズをライセンシングした商品などもたくさん売れたことで、後にスターウォーズ現象などと呼ばれるようになったりするなどして、市場を形成する役割を担うことになる。その後も様々な人気キャラクターが誕生しては玩具として発売され、ライセンスビジネスというものをする事はもはや当然の事のように扱われるまでになっていった。

それは90年代に入っても同様で、ライセンスビジネスとしての可能性を信じてまだまだ市場において隙間は存在していないかと錯綜する、『ニッチ・オポチュニティ』というビジネスとしての可能性を信じている人が多数出てくる事になる。もちろん参入すること自体が間違っていたり、かつてのように大きな成功を収めることが出来るわけではないにしても、参画することにこそ意味を見出す人が増えていく。そして現代までになるとその種類はもはや数えるのもやっとなくらいにまで市場が膨れ上がり、企業がみすみす見逃すほど好機となる事業であることに変わりはないということだ。

ライセンスビジネスという事業はこうした歴史的な積み重ねによって誕生と膨張、そして現在進行形で成長し続けている。