ライセンサーとライセンシー

ライセンサーとライセンシー

ライセンスに携わる人々について

ライセンスビジネスを行うには様々な立場の人間がいくつも交錯しており、そうした中でビジネスは執り行われている。その仕組みを説明しろといわれると、ほとんど図式化して表す事は不可能に近いといえる。といっても、単純にライセンスを所有している人間と、それを賃貸している人間、そして双方の利益を上げるために各業界に商品生産を行うために発注をかけたりする製造手配などの準備といったことを勧めていくと、糸と糸が絡み合って複雑怪奇な関係性を樹立することとなる。単純に利害が一致しているだけでなく、そこには様々な思惑やらが入り混じって競争素材として利用されることになるわけだが、そういった深層的な場所にまで深入りする話をここでしていると恐らく原稿として成立するまでにかなりの時間を要してしまうので、割愛させてもらう。

といってもライセンスビジネスに携わる人間の存在無くして、業界の仕事も成り立たない。そして先ほどから簡単に話をしているだけだったので、改めてライセンサーとライセンシーという存在について考察していこう。

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ライセンサーとは

先ほど紹介したように、商品を開発した側の人のことを指しているライセンサーという立場についてですが、当然ながらモチーフとして権利を賃貸し、特定の商業展開によって得た収益を獲得する経済的利益を獲得できるのが最大のメリットだ。ただその権利の賃貸をどの企業に対しても許諾するわけではない、そこにも色々と事情が含まれているわけだが、主だった理由について簡単に説明していこう。

1:模造品が出回らないようにするため、市場の取締りを強化する
まずは『著作権や商標権などで保護できることを前提として、商品展開出来るようにする』ということが出来なければならないということだ。これはよく言われているように海賊版といった本家の販売商品とは違った類似品が出回らないようにすることで、獲得できるだろう利益を守るために必要な手続だ。この問題については状況的として分析すると、完全無欠として取締りができているわけではない。
2:契約事項に違反していないかどうか
次に権利を賃貸している企業が、キチンと契約時に提示したガイドラインに適した商業展開を行っているかどうかだ。これは佐藤秀峰先生の海猿問題における、契約の際に全く事項に記されていない関連商品を、許諾なく販売して利益を独占していたという問題で説明できる。賃貸する際に契約時に敷かれたガイドラインによって商業展開できる幅が限定される。その枠を超えた展開は基本的に認められず、もしも違反した際には契約解除はもちろん、法的に商業展開を二度と行えないようにとする決定を下したりすることも出来る。
3:商品がどのようなものなのか、キチンと精査する
権利を賃貸し、どのような商品を展開するのか企画がまとまった場合、必ずサンプル品を作る。そのサンプル品を一点たりとも見逃さないようにして、確認した後に承認を出さなければならない。言葉として書いてみると分からないが、数多に存在している商品すべてのサンプルを確認しているととてもではないが、異常に時間が掛かる。ライセンサーにとっては非常に苦労を強いられることになる過程だが、誤った対応をしてしまうととんでもないことになるため、油断を見せることはできない作業でもある。

ライセンサーに伴うリスクについて

ライセンサーが権利を賃貸するライセンシーに対して展開しようとしている商品に納得できない、もしくは満足できない場合には契約を更新しないという手段を講じることも出来る。商品展開に伴うリスクについては基本、ライセンシーが負担することになるのでそこまで気にする点ではないかもしれないが、全くといって危険が付きまとっていないとは言えない部分もある。

それはライセンサーが権利を得ている商品を上手に制御できない、ということだ。ブランドとして安定した人気を獲得する事は只でさえ難しいのに、一度手に入れた栄華が失墜する様は滑稽なほどに落ちぶれるのもたやすい。ブランドそのものに対して名誉を傷つけるだけでなく、最悪の場合やっとの思いで手に入れた商標権を失うことになることも十分にありえることだ。権利を許諾する側といっても、権利を所有している側としては商品に根付いているイメージを守らなければならない役割もある。大変だが、そうしなければあっという間にたやすく侵害されてしまうので、要注意だ。

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ライセンシーって

ライセンサーから許諾された賃貸した権利を元に、様々な商品展開を行っていくこととなる立場の人を『ライセンシー』と呼んでいるが、彼らの役割としては発売した商品で利益を生み出す事が最大の焦点だが、それ以上に権利の一部を獲得することが出来た商品に対しての評判を挙げることも大事な仕事だ。ブランドイメージを維持するのはライセンサーとしても行なう仕事だが、その仕事はライセンシー側にも当然広報を行っていく。

一見すると、ロイヤリティを支払っているためにあまり良いことはないと考えがちかもしれないが、もっと言えばライセンスビジネスとしての権利を賃貸することができたら、それまで参入できなかった業界に参入できるようになり、時に人気商品を作り上げてヒットを記録する事が出来れば、ライセンシーとしての自分達の地位向上も夢ではない。弾いて言うなら仕事も新しい案件を持ち込まれることも夢ではない。ロイヤリティを支払うのも大変だが、知名度を手に入れる事が出来ればその次につながる仕事を獲得できる可能性を放出することが出来る。

ただ商品展開を行っていく段階で起こりうる問題については基本的にライセンシーとして請け負うものばかりとなっている、開発段階におけるトラブルや広報による誤った情報の伝播といったものもそうですが、中でも金銭トラブルは絶えない。ロイヤリティは基本前払いとなっているため、財政的な問題が立ちふさがってしまうというケースも良く見られる。成功すればその後に繋がる道も示されるので、リスクは承知で業界に参入することも時には企業としても大きな賭けとなるが、その分だけのハイリターンを期待できるとなれば話は別なのかもしれない。