実際に警告を表明した例

実際に警告を表明した例

明確なまでの敵意表明

こうしたキャラクターを用いた商品展開について最近何かと物議をかもし出している案件は数多く存在しているが、中でもオタク業界でこれほどまではっきりとした意思表明を見せたことはなかったと驚き、当然だよねと、中には圧力だなどとのたまう人もいたことだろう。筆者としてはついに堪忍袋の緒が切れたんだなぁと思った事件だ。

本来こうしたキャラクターを用いた商品展開にはライセンサーとライセンシーというどちらかの立場になり、正式に契約を結ぶことになるわけだが世の中そればかりではない。中には契約なんて知らない、あくまで趣味の範囲として利用しているだけだから関係ないと、そんな風に考えてしまい許諾なくグッズを作ってしまう人もいる。ただこの問題については視点を変えてみるとそこまで問題視するレベルではない場合がある、それは商品化したものを『営利目的ではなく、私的利用するために作った』モノであるなら問題という点だ。著作権に良く見られる権利侵害に当てはまらない例だ。こうした私的に活動するために作られたものを多数作っては、同じように志を持っている人々と共通認識で楽しみあいながら和気藹々とするまでなら許される。それもあくまでお金を取引するような間柄ではない事が第一前提に入れておかなければならない。

そんな中で今まで静観の姿勢だったとある企業の行動で、事態を収拾しなければならないと予測できる一連の動きがここ最近活発になってきている。数々の人気作品を輩出し、業界内でも大手企業としての地位を構築している『株式会社ブロッコリー』が打って出てきた。

著作権侵害してませんか?

SNSを通じての警告が意味するもの

株式会社ブロッコリーという名前を知っているオタクも多いだろう、中でも女性たちには親しみを持っている企業でもあると思う。その中でも女性主人公が美少年達と恋愛して楽しむことが出来る超人気作品がある、その作品を用いた非営利目的とした活動は同人業界でも活発だ。それは私的に楽しんでいるものとなっているので、ブロッコリーとしてグレーゾーンだとして見てみぬ振りを、同業他社と同じく問題として明確にしていなかった。

だがそれさえも看過することが出来ないほどの事態が起きたのか、このような警告文がSNSサイトを通じて世間へと発信された。

(株)ブロッコリー管理本部です、当社は、当社の権利の保全のため、貴殿に対して、本件著作に関連する配布を即時に中止することを求めます。上記対応をいただけない場合には、法律に従って適切な措置を執り行っていくので、予めご承知おきください。

この内容のリプライが突如として出されたことで多くのユーザーが驚いたことだろう。ただこの文を見てみると、あくまで推測の域に留まる程度だが、明らかに特定の人物に対して向けられた内容となっている。『貴殿』という言葉を使用しているあたり、一個人なのか、はたまたとある団体を指しているのだろう。そしてそれらが活動している内容がブロッコリーの営業を妨害しているに他ならないとした侵害活動をしていたようだ。

この内容、現在は管理本部のSNSから削除されているため確認できないが、どうやらその場から始まった問題ではなく、以前から何かしらの警告を発していたにも関わらず、相手側がその警告を無視した結果、改めて警告も兼ねて、もしもこのまま継続しようものなら法的手段に出るとする、最後通告を発したことになる。

元々以前より同社は発売している音源関係が許諾なくネット上で取引されていたという、別のところで問題が出ていたのだ。そうした問題だけでなく、個人が明らかに利益目的のために販売しているグッズ関係についても、もはや見逃せないとしたのだろう。結果、警告を発した事が業界内で話題となり、そしてこれまで当然のようにこっそりと販売していた人間全員が、被害に巻き込まれないようにと戦々恐々としたのが目に見える。何をするわけでもない、出来るものならしてみろという何に対して驕っているのか分からない態度を見せている人もいるかもしれない。

ライセンスについてもっと知る

実際の売上は半端ない

だけど公式グッズでもないのにそこまで売れるものなのかと思っている人もいるだろう、これが本当に当たれば大変な売上を記録することもある。特に同社が発売している女性向け商品の人気は圧倒的で、グッズを私的に作って販売したら、正直バカにならないほどの売上を記録することもある。それこそ即日完売してしまうほどの人気が要している場合もある。同人として作られているグッズの中には、プロと称してもおかしくないレベルの作家がゴロゴロと存在している。プロ顔負けの画力と、そしてその絵を元にして商品化して発売し、売上として自身の収入に換算している、という人もいる。

このグッズというのも単純に小物だけではなく、中にはコスプレ用品を製作しては販売している人もいる、それも中々の値段で取引されている場合もあるため、もはや普通に生活するために稼いでいる人もいる。だがこうした行動によって企業は被害を蒙っている、同一の商品を展開したとしても販売を延ばすことは出来ない、また公式のグッズだと信じて疑わないで買ったら、問合せで同人グッズだったと判明して苦情を受けることになった、というケースもある。

この場合においては企業も単なる被害者であり、そして本来なら得られるはずの収益をたとえ商品展開したとしても売れる見込みがない、というようなことになってしまったら得られるはずの収益を獲得する事が出来ないのでは、商売上がったりだ。実際に売上などを見て、そして販売している内容を確認した上でもはや捨て置けるレベルではないと判断したからこそ、ついにブロッコリーとしても実力行使しなければならないと思ったのだろう。その後この問題はすぐにネット上で拡散されて多くの人に知られることとなり、またグッズに関しての取扱について認識を改めてもらいたいという思いも含まれているかもしれない。やって良いことと悪い事がある、どの世界においてもいえることだが、特にライセンスビジネスとしての業界では許諾なく商品展開する事は、もはやマナー違反ではなく、犯罪として見なされてしまうため弁えなくてはならない。