市場の現状と新しい動き

市場の現状と新しい動き

現在の市場規模と新しく見られる動きについて

ではこうしたキャラクター商品の市場というものが日本経済の中でどの程度のものとなっているのか、というのを具体的に知っている人はいる人もいるかもしれない。またキャラクターによっても異なるところだが、日本で最も巨万とも言える経済効果を発揮している商材としては『ポケットモンスター』が一番大きな富をもたらしている。この作品群だけで2014年時点までになんと『4兆2,000億円』という、破格過ぎる経済効果を生み出しているほど人気作として認知されている。今でもそうだが、ポケモンがまだ発売されたばかりの頃は日本でも熱狂の渦に巻き込まれたものだ。筆者も丁度小学生で初期のポケモン作品を購入して、熱心にプレイしていたものだ。その時から既に日本各地でポケモンをしている子供はいないとまで言われるほどに経済は大きくなっていき、現在では世界において有名すぎる作品と同等程度に認知されている。ヨーロッパなどの異国でポケモンを見たときにはシュールすぎるだろうと、折角の観光で日本文化に接したときの観光客は思わず苦笑してしまうかもしれない。子供が遊ぶものだと考えている人もいるかと思うが、単純にそうした目線だけでは語ることができないのがビジネスだ。そもそもポケモンを開発したのは大人であって、大人の好奇心から誕生したことを考えると、大人としての意見でそんなものをという意見をいうべきではないだろう。むしろそれだけのアイディアを算出することが出来たという可能性を信じる、そのように見た方がいいのではないだろうか。

ポケモンという単一の作品だけの経済が破格過ぎるのもあれだが、全体的な市場としてもここ10年ほどで日本のキャラクター市場における産業推移としては、1兆6,000億円ほどの売上を記録している。10年という期間と、不景気から抜け出せずにいる日本経済の状況から考えてみると、これだけ好成績をたたき出せているという事実を見過ごしてはいけない。単純にオタク文化、害を与えるからダメだなどと話している人にとって、この数字はどうでもいいのかもしれない。これに取って代わるだけの市場を作り出せればいくらでも規制なりしてもいいのかもしれないが、取って代わるだけの産業が本当にあるのかが疑問だ。今現在の日本でもこうしたキャラクター市場は立派に日本経済を支えている重要な産業として、見なければならないのは明白である。

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海外を視野にしていく

ただこうした産業の状態が今後も継続していくという保障はない、騒がれている少子化問題なども相まって、本来なら子供が最大の顧客となっているキャラクター商品の世界には欠かす事の出来ない存在だ。大きい子供達の存在感も確かに影響している部分はある、しかしそんな人々が貫禄溢れる高齢者になっても持続してキャラクター商品を購入している姿は見たくもなければ、想像もしたくない。となると日本という限定的に市場展開しても、いずれは行き詰ってしまう。そうならないためにも企業としては海外を視野に入れて市場を広げていく必要がある。

ところが海外に進出したとしても、やはりライセンス的な問題を保護するように努めなければ結果として類似品を生み出してしまうなどの問題にも繋がる恐れがある。市場を広げていくためには必要な措置なのかもしれないが、中々シビアな現状が展開されていると見るべきなのかもしれない。

また現在までに日本ないし、海外で誕生したキャラクターが市場においてどの程度規模として占めているのかについても見てみると、昔は全体の半分程度の数字で示されていたが、最近では業界そのものが肥大したことも相まって、日本から生まれたキャラクター関係が全体の6割強を占め、海外生産のキャラクターが全体の2割強となっている。海外作品のキャラクターが約半分ほどに低下したこと、そして日本から誕生したキャラクターの方が人気を博していると、単純に数値だけで見るとそう取れるかもしれない。

こうした数値となった理由については諸説あるが、海外の企業における生産された商品にはお国柄としての特有がある。例えばとある海外の玩具メーカーが日本で商売を始めたとしよう、日本の状況を分析していない状態で、子供ならこういった商品が売れるだろうというキャラクターを開発して売れると確信して参画したとしよう。だが待っている結果は決して企業が望んでいるものではなく、むしろ日本人というものを理解した上で商売をしていなければ通じない点がある。

それは日本のキャラクター商品市場において、子供もそうだが、大人も大事な顧客となっているからだ。少子化が進行しており、子供の数が減っているという事実をかみ締めてみると分かると思うが、そうした中で子供だけに焦点を絞った商品は、当然ながら予想よりも遥かに下回る売上を記録してしまう。生き残りをかけて手段を講じたとしても大人であっても楽しめる商業作品でなければ、日本のマーケットではきちんとした地位と収益を重ねることはできない。そのため、海外の企業は度々こうした失敗を踏んでしまうために損失を被ってしまう事は頻繁にあるという。

それを考えたら日本のキャラクターは等身大にそのまま売り出されても、ある一定の収益を重ねる事がで来ている事実としては、得をしているのかもしれない。

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新たな動きとして

こうした日本のキャラクター市場においてそれまでになかったような、新しいスタイルの市場展開が各方面で見られている。中でも特筆しているのが『オリジナルキャラクターの創造』・『特定の商品に特化したオンリーワン店舗』といったものだ。先に紹介したふなっしーだったりと公認でないにも関わらず絶大な人気を獲得してビジネスとして成功する例もあれば、また既存の人気作品のアイテムだけに特化して、販売しているお店というものが登場するなどしてファン心理をくすぐるなど独創的な商業展開が昨今活性化している。

一見すると張り切っているという企業側の意欲を感じられるように見えるが、実情としてはもっと革新的に、そして進化するように、ビジネススタイルに新しい要素を加えて生きたいという心の現われなのだろうという風に感じられる。それはつまり、停滞しないために抗い続けているということだ。これまでと同様の手が通じるほど消費者は単純ではない。インターネットという情報ツールが格段に進歩したことで、あっという間にビジネス戦略が見破られてしまうこともたやすくなってしまった。便利になってよかった半面、これまではなんとか通用していた商法も時代が移り変わったことで新しいものを次々に要求されるようになっていった。これがどれだけ大変な事は想像に難くない、企業も生き残りをかけて毎日汗水たらして独創性を強めているのだと、模索し続けている。